みつのまち もとまち
『もとぶん』
2009年春 元町で蜂を育て元町産のハチミツを採蜜するプロジェクトが始まりました。
ミツバチの生態から学び街の環境を考え、採れたハチミツからはオリジナルブランドの創生、共に活動する人と人とのつながりを生み、より良い街づくりを目指すエコプロジェクトです。
自ら飼育したミツバチが一生懸命集めてきた100%純粋のハチミツの味は格別…。
ミツバチとふれあいながら自然を感じ、より魅力的な元町の街づくりをしませんか?
ミツバチが作り出すものは、ハチミツと蜜蝋があります。
<蜜蝋で出来るもの>
●キャンドル(アーモンドオイルにアロマなどを加える)
●石鹸
●リップ・ハンド・フェイスクリーム
(ホホバオイルゴールドなど純度の高いオイルを使う)
●シューワックス
●家具用ワックス など
蜂の生態
蜂の説明担当
まつばちちゃん
ミツバチの巣箱にはおよそ1万匹が生息しています。そのうち女王蜂は1匹、オス蜂は数十匹。
なんと!あとは全員メスの働き蜂です。そして、実際にハチミツを集めてくるのは働き蜂達です。
最盛期の寿命は40日と短く、働き蜂はその間1日何度も蜜源と巣箱を往復して花蜜を集め、24時間かけてハチミツを作ります。
1匹の働き蜂が一生かけて集める花蜜はスプーン1杯のハチミツです。これもすべて群れを増やすための食料なのです。そんな貴重なハチミツを我々は頂くのです。
○が女王蜂
金色に輝く女王蜂
1つの巣箱に1匹だけ存在しています。
それ以上増えてはいけないのです。
繁殖期の女王蜂は毎日1,000~2,000以上卵を産みます。繁殖期では、蜂の数がおよそ2万~6万匹になることもあるようです。その中で1匹の女王蜂から生まれてくる卵の内、新女王蜂にとして育てられる卵は1年で100個に満たないのです。働き蜂が卵の中で一番多く産まれます。
冬になると女王蜂は産卵や育児をストップします。
これは、厳しい冬を乗り越えるために、不要なエネルギー消費を抑える必要があるからです。
働き蜂も冬は外に出ず、巣の中でおしくらまんじゅうのようになって暖を取ります。女王蜂は、その暖かい環境に守られ冬を越すことができるのです。
無事に越冬してやがて春になり、その巣で新しい女王蜂が誕生すると、旧女王蜂は半分程の働き蜂を連れて巣から出て行きます。これが分蜂(ぶんぽう)と呼ばれる現象です。外に出た旧女王蜂の群は、新たに巣を作り、そこで活動を再開します。
ミツバチの世界では、1つの巣に女王蜂は1匹というルールあり、旧女王蜂と新女王蜂は共存ができないので分蜂という現象が起こります。
○は雄蜂
のっそりした動きで邪魔な感じ…でもオスの蜂は子孫を増やすためにも欠かすことの出来ない存在です。
オス蜂は巣の蜂の10%程度です。
環境
現代の都市環境においては、木々の受粉の7~8割はミツバチが行っています。
ミツバチの生息により近隣の木々は受粉をし、植生を豊かにします。結果として木々は実をつけて、その実を食べるために鳥たちが集まってきます。
さらに鳥たちは夏の毛虫なども食べます。まさにサスティナブル(持続可能)な世界が展開していき、緑化対策に大きく貢献します。
安心・安全
実際に養蜂活動をする際には、覆面をかぶり、防護服を身にまといます。また、専門家の指導のもと活動しています。初心者の方もすぐにミツバチたちの虜になるでしょう!
「ミツバチは刺すのでしょうか?」
「危なくないの?」
ミツバチは、生命の危機を感じた時、唯一の防護手段である針を使い襲って来た相手に向かって攻撃します。そして、相手を刺したミツバチは間もなく死んでしまうのです。一命を投げ打つのですからむやみやたらに刺すことはありません。
ミツバチの生態を理解し、パニックの状態にしないことが大切です。